不登校になるととにかくまともに物事を考えられなくなってしまう。実際私がそうだった。無限に時間があるせいでなにをすればいいのかわからず結局スマホに走る。
私みたいに一日中なにをしたらいいのかわからず、気づいたらスマホをみてしまっている。学校のことも誰にどんな相談をすればいいのかわからない。そんな毎日を送っている不登校は少なくないだろう。そう思っているそんなときに私なら迷わずカウンセリングに行く。
なぜならカウンセリングはサポートしてもらいながら自分が成長できる場だからだ。
ということで不登校で迷える中高生向けに、不登校がカウンセリングに行くべき理由というのを解説する。
そもそもカウンセリングとは

まず簡単にカウンセリングについて説明しておく。カウンセリングとは学校や医療機関が運営をしているものが多く、そこで専門家の人に悩みを聞いてもらって、自己理解や自立を促して自分を成長させるところである。
具体的なことは後述するが、今は「対話を通して問題を解決していくものなんだな」くらいのイメージで大丈夫だ。
相手は心理学のプロ

カウンセラーは、心理学のプロだ。カウンセラーになるには基本的に国家資格である公認心理士や民間資格の臨床心理士といった資格が必要であり、どちらも大学を卒業し、加えて実務経験や受験などが必要となっている資格である。
決して怪しいものではないと安心してほしい。
カウンセリングに行くべき理由

カウンセリングについて軽く語ったところで、実際にカウンセリングに行くべき理由を解説する。
状況と心の整理

まずカウンセリングに行くと、自分の悩みや起きている状況などを聞かれると思う。悩みを人に話すことで、自分の考えが整理されたり、気づきが生まれたりする。
もやもやとした漠然な悩みが、人に話すことではっきり見えてくるようになり、問題解決につながるのである。
自己理解が深まる

カウンセラーは今自分が陥っている状況を整理して、説明してくれる。人から自分の話を聞くことで、客観的に自分がどういう状況で、どういう心境になっているのかが分かる。
事実と主観を分けて考える。ということは悩みを解決するうえで極めて重要だが、これが一人で悩んでいる間はなかなか難しいものだ。なんせ一人で悩んでいた時は不安という感情に支配されていて、なにも行動することができなかったのだから。
実際私はいかに自分が今まで物事を主観でしか考えていなかったのかが分かって、少し気持ちが楽になった。
建設的な思考になれる

悩みや状況をだんだんと自分で理解していくと、感情に支配されなくなり、建設的な思考になれる。またカウンセラーも様々な選択肢を提示してくれる。
「なんでこんなことに…」と落ち込むのではなく、「この状況を変えるにはどうすれば」と自然に考え方が変わっていくのだ。
悩みを解決する上で人と会話する重要性が分かっただろうか。カウンセリングは会話による成長の第一歩なのである。
親もカウンセリングを受けるべき

子供が不登校になって、心配にならない親というのはなかなかいないと思う。実際私の親も、心配そうに私の様子を伺ってくるのだが、親も親でなにをしてあげればいいのかが分かっていないようであった。
子供が不登校という初めての経験をして不安を抱えるのと同じように、親も子供が不登校になって不安を抱えてしまう。不安になった人は感情に流されて行動してしまう。
そこでカウンセリングは、親に対しても効果があるのである。
子供との関わり方を知れる

親がカウンセリングを受けると前述もしたが、カウンセラーとの会話を通じて心の負担やストレスが軽くなったり、自己理解を深めたりすることができる。そうすることで冷静に子供とのかかわり方を考えられるようになるんだ。
また子供と親が同じカウンセラーに話をすることで、そのカウンセラーを通してお互いに相手がどういう状況で心境はどうなのかといったことを知ることができ、良好な親子関係を築いていくきっかけにもなる。
つまりカウンセリングは子供だけでなく親にもおすすめできるんだ。
精神科との違い

カウンセリングと似ている精神科という医療機関があるのだが、カウンセリングとの違いが分からなかったり、不安なイメージを持っている人もいるだろう。
そこでどちらにも通っている私が具体的にどちらに行くべきなのか説明する。
体に症状が出ているかどうか

私の経験と調べによると、精神科は心の不調により体に症状が出ている人が行くべきところと考えている。例えば私の場合、不安で眠れないとか、食欲がないとか、学校に行こうとすると腹痛になるとか。あるいは幻覚や幻聴といった明らかな症状が出ている場合。そういった身体に影響が出ているものは精神科に行って話を聞いてもらったり、薬をもらった方が良いだろう。
とはいえこれはあくまで個人の意見であり、実際に行ってみないと分からないこともあるので、もし行くか迷っているのならカウンセラーの人に聞いてみたり、専門の窓口もあるのでそこに聞いたりしながら検討するのが良いだろう。
なにをするにしても親の力が必要なので、勇気を出して相談しよう。
【まとめ】カウンセリングは成長の場

このようにカウンセリングは対話と通じて自分を見つめなおして、より良い方向に導いてくれるものなんだ。
もちろん今まで経験したことのないことをするというのはとても不安で、勇気のいることだと思う。だけど行動しないと変わらないのもまた事実だ。
自分を変えたいと思っているなら、今すぐ予約をしてほしい。
まずはスクールカウンセリングがおすすめ

学生の人はおそらく学校にスクールカウンセリングがあると思う。病院などのカウンセリングは保険が適用されず有料だが、スクールカウンセリングは無料なので、気軽に行くことができる。
学校との連携

スクールカウンセリングは学校と連携しているので、もしなにか学校のことで悩んでいるのなら相談するのがおすすめだ。
「相談したことが学校にバレるんじゃないの?」と不安になる人もいるかと思う。だがスクールカウンセラーには守秘義務があるため、本人の許可なく外部に漏らすことは原則禁止されているので安心してほしい。
まずは親に学校にカウンセリングの予約をしてもらおう。
カウンセリングを勧めない人

だが実際、カウンセリングどころではない人もいるだろう。
例えば部屋に引きこもって、なにもかもやりたくない、変わりたくもない。そう思ってる人にカウンセリングを勧めはしない。
もしそう思っている人がいるのなら、初めの一歩となるこの記事を見てほしい↓
私がその人にできることはせいぜい応援して勇気づけるくらいだ。私の記事を読んでみて少しでも元気になってもらえれば幸いだ。
一人ではどうにもできなことがある

ここまで見てもらうとわかると思うのだが、やはり自分ひとりで解決することは難しいだろう。一人で抱え込んでいても、何も始まらない。
他人を頼ることで、自分が抱え込んでいる負担が軽くなって、視野を広げることができる。人に頼るということは生きていく上で必要不可欠なことである。
誰かに頼れるようにしておくと、意外と人生なんとかなるものだ。なので勇気を出して行動してみてほしい。

